2019年 03月 27日
みんなでロジャー |
一通り紹介も済めば、あとは食事しながら和気藹々とおしゃべりを楽しむのが普通ですが、その状態はちょっと苦手。
天井の高い広いお部屋なのと、10人という人数であちこちから話されるととても厳しいです。皆さんはお友達だし、手話ができるので、あまり問題なさそうなのだけど。
で、そのためのロジャーですが、完璧な雑談でもないので、大体は例のペンタイプと 私の円盤を マイクのように持って発言してくれますが、ここで問題がありました。 私の円盤型送信機は、一応、平置きにして使う、あるいは首にかけて使う、という前提があり、手に持って使う時には真ん中を押さないようにしないといけません。真ん中を押すとミュートがかかり、赤ランプが付いて音が拾えなくなります。 発言の途中で音が切れてしまうこともありました。
さらには丸いので持ちにくい。それと、手話は両手でするので、片手でマイクを持つとやりにくそうです。それに何故かリンクもしたはずなのに、ペンタイプの送信機からなかなか音が入ってこない……
そんなこんなで、思ったより聞き取れない状況で少し凹みました。 隣に座っているHさんの方が私より聞き取りは良いので、時々補足で聞いたりしながら。
お隣の男性は両耳人工内耳だけど、片側はあまり機能していない、なので片方に頼っているけど、黒板を引っ掻くような擦過音がしてキツイのだそうです。 また別の方は4月に初めて手術を受けるのだけど、どうなるか心配、この方は私と同じT大病院なので、入院や部屋の情報も飛び交いました。 まとめ役のTさんという女性は、片耳だけ人工内耳、もう片側は全く聞こえないそうですが、手話が上手なので、不自由さを感じません。
電話をどうしているかを聞いてみました。やはり受話器を当てるポジションが大事なので、あちこち動かしながら通話している、あるいはその時だけ補聴器を外して使うという方もいました。私も以前はそうでした。 また、かかってきた電話を取って相手が男性ならそのまま通話 (声が低いとわかりやすい)、女性の場合には同僚に代わってもらう、などなど、まさに「あるある〜」と共感できることばかりです。
テレコイルのことでは、病院ではこちらから聞けば教えてくれるが、向こうからは情報をくれない、だから自分で調べたり情報を集めないと進まないこと、私の場合もそうでした、病院にテレコイルのマークはあったけど、ただのポスターでした。敷設はしていない、ということでガッカリしました。
病院によっては、「こんなこともありますよ」とか積極的に伝えてくれるところもあるけれど、それはむしろ稀な方。私の手術したT大病院は、Tさんも手術して、STさんや先生方も同じですが、ここは特に「病院からはそういった情報発信をしない」と言われたそうです。Tさんは元々、ほぼろう状態でもあり、長年、難聴者とのお付き合いが多かったので、それなりに情報も得られやすいのかも知れませんが、私やHさんのような中途者は、周りに同じ人もいないので、大げさにいうと孤立無援、とも言えます。
Hさんのお宅がお開きになった後、ファミレスに寄ってまたまた1時間半もお喋りを楽しみ、私のロジャーの電源も怪しくなってきました。
楽しい1日でした。
by jhety97
| 2019-03-27 11:49
| 日々のこと
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