2018年 02月 26日
TSKPH |
今朝のテレビで、耳の聞こえについて放映されていました。思わず見入ってしまった…
難聴でなくても45歳くらいから、聞こえはわるくなってくる、いわゆる加齢性難聴、そのメカニズムを紹介していました。
加齢と共に、内耳、蝸牛の「毛」が抜けてくるのがその原因で、音の振動を感じて細かく震えて、脳へ信号を出す、この役割をしている「絨毛」という0.005ミリ程度の「毛」は一度抜けると二度と生えてこないそうです。そして内耳の外側から抜け毛が始まりますが、内側へ行くほど感じる音は低くなる、すなわち高音から聞こえにくくなって行くそうです。
聞き間違いやすい単語でいうと、TSKPHから始まる音、例えば「たかな」は「さかな」に、「しちじ」は「いちじ」に、聞き間違えやすい。これはTSKPHが、高い音から始まるからだそうです。「あいうえお」などは低めの音なので、あまり間違えないようです。
私の実感でもまさに同じ。人工内耳を外しての聴力検査では、「た」や「さ」などの単語は本当に分かりにくいのです。
番組で、数人の被験者の後ろで発音して聞き取ることをしていましたが、私も目をつぶって聞いてみたら、「たかな」はちゃんと「た」と聞き取れました。もちろん人工内耳のおかげです。
また、聞き捨てならないことに、聞こえが悪くなることは認知症の発症の大きな原因になるとも。つまり、例えば高音が聞こえなくなることで、耳からの信号が届かなくなり、脳の一部が萎縮する、会話がおっくうになり、コミュニケーション不足
で人付き合いが苦手になる、などなどで、ほんとにそのメカニズムは理解できます。
私の半生はまさにそれでした。
中年以降、特にその傾向は強まったけれど、もともとから初めての人は苦手だった… 名前の聞き取りから始まって、初めて聞く声の高さや大きさ、話し方の癖など、超えなければならないハードルはとてつもなく高いのでした。
おそらく徐々に進行していた難聴が、そうさせていたのでは、と思います。
先日もほぼ初対面の大勢の方達との宴会があり、仕方のないことながら、もっと聞こえればなぁ、もっと楽しめるのになぁと、大げさに言うと人生の楽しみの何割かが無いと言えるかな。
認知症で言えば、私は糖尿病家系でもあるので、耳と合わせてリスクは半端なく大きいのです。
もちろん血糖値は私の健康管理の最重要課題です。
さぁ、明日はまた耳鼻科の診察日、聴力検査といよいよテレコイルを設定してもらいます。
by jhety97
| 2018-02-26 16:02
| 日々のこと
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